インシリコ毒性スクリーニングに関するみんなの広場


 

          
 CBI学会に新たに設立されました「計算機毒性学(Computational Toxicology)」研究会は、日本で最初の計算毒性学研究会として、多くの方々の注目を浴びております。

 「計算毒性学」研究会では化合物毒性に関する様々な問題を、研究会に参加された多くの方々と一緒に討論、勉強、情報交換する場の提供を目指します。
 本研究にご興味のある方々は、研究分野、研究内容、業務内容、スキルレベル、その他の様々な違いがあっても特に問題がありません。「計算毒性学」はその特徴から、様々なバックグラウンドを有する方々に集っていただくことが重要です。少しでもご興味がありましたならば「計算毒性学」研究会に参加いただければと思います。
 研究会の活動内容や、詳細なスケジュール等はキックオフミーティング時および以降の会議や皆様からのご意見等を参考に、順次決定いたしまして「計算毒性学」研究会のネットワーク等に報告させていただきます。順次関連情報等は本ブログにても公表させていただきます。

 計算機毒性学研究会に参加ご希望の方は、以下の「計算毒性学研究会設立報告および参加のお願い」をご一読ください。本資料に書いてありますように、参加のご意向を連絡いただければ、手続きさせていただきます。

2024/01/25

新たなブログ名称および内容の案です:
This is a proposal for a new blog name and content.

   新ブログを構成するにあたり以下の点を留意しつつ検討いたしました。

■討論テーマは来るべき「情報時代」に相応しい内容とする

・新たな技術等に関する積極的な討論を目指す。

・「情報時代」の基盤技術となる大規模言語モデルや種々生成AIを主たるテーマとする。

■従来型の基本的な分野や手法に関する議論の場も設ける

・「コンピュータ時代」における技術も、ある程度フォローする。

・「コンピュータ時代」と「情報時代」の技術の連携や、改良等の効果も重要。

■インシリコデータのHPとの連携性も考慮する  

・インシリコデータのHPには討論のみならず関連資料が多数掲載されている。従って、そのHPとの連携により、相乗効果が期待できる。


1.インシリコデータブログ:

 ⇒ インシリコデータおよびオートノマス(自律型)関連、一般及び速報


2.オートノマスブログ:

 ⇒ 自律型(知的、オートノマス)研究概論関連ブログ


3.インシリコスクリーニングブログ:

 ⇒ 自律型(知的、オートノマス)創薬等の適用関連ブログ


4.AI法関連ブログ:

 ⇒ 大規模言語モデル(LLM)、種々生成AI 関連ブログ(GAI)


5:KY 法関連ブログ:

 ⇒ KY法およびデータサイエンス関連ブログ


6:テーラーメードモデリングブログ:

 ⇒ テーラーメードモデリング及びインシリコ創薬関連ブログ



2024/01/05

時代の移行や技術の発展に伴い、インシリコデータ関連ブログを刷新致します。
As the times change and technology develops, we will update the in silico data related blogs.


 現在はコンピュータを中心として殆どの業務が動き、コントロールされる「コンピュータ時代」の絶頂期となっております。このコンピュータ関連技術の発展は多種多様な技術内容で展開され、現在は様々な分野で大きな変化が起こっています。即ち、コンピュータ本体の計算スピードの更なる高速化、メモリー容量の大規模化、ネットワーク関連技術の拡大に伴うインターネットや通信速度の高速化、SNSの普及や多種多様のデータベースの開発等が実現されました。

 このような様々な変化により、現在は「データ」、即ち「情報」が社会の流れや生活を大きくコントロールする情報時代となっております。これに伴い、時代を支える基盤技術にも大きな変化が起こっております。最近話題になっているChatGPTを中心とする大規模言語モデル(LLM)や、様々な生成AIGAI)等が新たな時代を支える基盤技術となりつつあります。

  株式会社インシリコデータも皆様の暖かいご支援により、来る5月28日にて操業13年目を迎えることとなります。また、インシリコデータ関連ブログも約10年目を迎えます。ブログでは最新の技術を追求して発信してきたつもりですが、技術の発展も早く、今後もブログ発足当時と同じテーマを追求することはあまり意味が無くなってきたと感じております。

  時代が「コンピュータ時代」から「情報時代」へと移行する中で、コンピュータ時代における10年前のテーマを掲げて、技術を討論しても大きな進歩や変化は望まれないと考えます。従いまして、インシリコデータ関連のブログである6ブログにつきまして、来るべき情報時代での討論に相応しい内容になるべく検討させていただきます。

  今後ともよろしくご支援お願いいたします。


 

2022/01/25

HTSを取り囲む環境や状況は大きく変化しております:オートノマス(自律型)HTS
The environment and situation surrounding HTS have changed dramatically.

  創薬の効率を高めて、開発時間の短縮や精度を向上させるHTS(特に仮想)の役割は一層その重要さを増していると感じております。

 単にスクリーニングの速度や処理スループットの向上のみならず、HTSの適用分野も広がり、更にはHTSで使われる化合物自体も大きく変化しております。コロナが注目された初期には、既存の医薬品のコロナ治療薬への適用可能性を探るべく実施されたHTSは「ドラグリポジショニング」の典型的な適用事例となります。

 HTSは大量のスクリーニングデータを扱うことから、強力なデータサイエンス手法の適用や、場合によっては人工知能(AI)の適用が求められます。当初はデータサイエンスや人工知能の単なる適用、即ち従来手法の置き換えレベルにて実施されますが、より高度なレベルの要求に耐えるHTSの実現が求められるようになります。

 データサイエンスや人工知能の展開は急速ですが、これら技術の適用目的の先に見える最終形は、様々な判断や決断を伴い、これらを適切に解決しながら実施されるHTSとなります。このような形式は「オートノマス(自律型)」と称され、データサイエンスや人工知能の展開における最終形態となります。この「オートノマス(自律型)HTS」となれば、創薬の他の手法との組み合わせ等を行うことが可能となり、極めて高度で確度の高い創薬が実施可能となります。

 本ブログでは、この次世代型のHTS、すなわち「オートノマス(自律型)HTS」を目指した討論を実施してまいりたいと考えます。よろしくご支援お願いいたします。





2022/01/01

新年あけましておめでとうございます:

 新年あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。


新年のご挨拶






2021/12/15

Season's Greeting from the Insilico Data : Merry Christmas !

 ◇ メリークリスマス !!


 今年は、コロナに振り回されて日常の生活ペースをつかむことが困難な日々が続きました。

 来るべき年は通常の生活が取り戻せ、新たな研究目標に向けた活動を一日も早く取り戻すことを目指して頑張ります。

 ここ一年、今後の創薬研究のあるべき姿を模索してまいりました。世の中の流れとして、化学分野でもデータサイエンスや人工知能を取り入れて研究に活用する動きが強まり、この流れは一時的なものではなく永続的に続く動きと感じております。

 インシリコデータは今後の新たな研究の流れとして、データサイエンスや人工知能を強く、かつ総合的に活用する今後の研究スタイルとして「オートノマス(自律型)」研究を基本テーマとして活動してまいります。

 今後のインシリコデータの活動にご期待ください。また、ご支援のほどよろしくお願いいたします。




2021/01/03

2021年は飛躍と素晴らしい年となるように頑張ります:

  現在コロナ下での生活で、日常生活が大きく変化していますが、研究環境においてもWEBの適用による在宅勤務や授業と大きく変化しています。このような環境の変化に加えて、研究手法も大きく変化しています。

 インシリコスクリーニングの観点では、基本技術となるデータサイエンスや人工知能(AI)の進歩が急であり、今後数年でデータサイエンスや人工知能が研究対象とならずに、当然の基礎技術となることが予想されます。

 このような中で、株式会社インシリコデータは約15年前に開発されたKY法を出発点とし、時代の要求にこたえるKY法を開発してまいりました。この最新で強化されたKY法を用いる高速、高精度、自動化、メンテナンスフリーインシリコスクリーニングを目指して研究展開してまいります。

 今年度もよろしくご支援お願いいたします。

2018/05/29

今後インシリコデータは、AI-SHIPSウオッチャーとして活動致します

 インシリコデータはAI-SHIPSプロジェクトの一員として一年ほど精力的に活動しておりました。 AI-SHIPSプロジェクトは経済産業省(METI)の目玉プロジェクトとして、最近急速に展開されている人工知能(AI)技術を用いて、インシリコ技術による毒性評価を行なうプロジェクトとして発足致したものです。

 化合物毒性評価をインシリコで行なうための基本技術は「計算機毒性学(Computational Toxicology)」であり、最近急速にその重要性が高まっております。 また、計算毒性学は典型的な複合領域研究であり、様々な分野の研究が複雑に関与してきます。日本では、この研究を実施する研究室が存在しなかったのですが、インシリコデータの湯田はCBI学会に「計算毒性学研究会」を発足しました。 現在、4年目になりCBI学会中心にフォーカストセッション等を主催し、日本国での計算毒性学の普及を目指して活動しております。

 インシリコデータは前記AI-SHIPSプロジェクトに参加し、計算毒性学の適用に関する選考解析や意見交換、アドバイス等行なってまいりました。 しかし、このような提言やアドバイスがAI-SHIPSプロジェクトの事務方が設けた様々な制限事項により十分な形で実行できない状況となりました。 結果として、今後はインシリコデータとしてシステム構築等に関する提言をAI-SHIPSプロジェクト内では出来ない状況となりました。

 AI-SHIPSは国民の税金を用いた国のプロジェクトです。 インシリコを用いた化合物毒性評価には様々な技術の適用が必須です。 中途半端な状態で開発すると、毒性的にも、化学的にも、データ解析的にも、人工知能技術的にも様々な点で齟齬が出て、失敗プロジェクトとなり、国費の無駄遣いとなります。 このような事は防ぐことが必要です。

 上記の観点で、インシリコデータは今後AI-SHIPSウオッチャーとして、AI-SHIPS内部からではなく、外部から提言や様々な点検をし、議論等してまいります。 化合物毒性評価システムは、様々な技術を融合する事が必要な高度融合システムです。 大事な国費を費やして構築する国のプロジェクトが、中途半端な機能や化合物の誤認識や誤予測をするようなシステムとなることは防がなければなりません。 従いましてインシリコデータは今後、AI-SHIPSプロジェクトを外部から評価する正当な第三者機関として活動いたします。

 よろしくご支援いただきたく存じます。

湯田 浩太郎