2024/06/15

月刊誌のPHARMSTAGEへの執筆依頼がありました:
ADME及び毒性データベースの構築関連執筆

 依頼があったのは、月刊「PHARMSTAGE(ファームステージ)」2024年8月号の特集で、 「医薬品研究開発におけるデータ収集・蓄積とDB構築:ADME・毒性データベースの構築とAI創薬への活用」 (仮題)の中の一つとしての執筆依頼です。他の著者への依頼内容を見まして、今回の私への依頼内容であれば特に問題は無いので引き受けさせてもらいました。

 現在、先のブログにて報告させていただきましたが、MEDCHEM NEWS, SEMINAR, Vol.34, AUGUST, No.3 ,2024.において、表題として「コンピュータ時代の自動型創薬から情報時代の自律型創薬へ:大規模生成AI が支える、近未来における創薬研究の形」で執必しており、この出版が同じ8月ですので、丁度良いタイミングでもあります。  インシリコデータとの総合連携ブログ ---情報時代の自律(オートノマス)型研究---: MEDCHEM NEWS, SEMINAR, Vol.34, AUGUST, No.3 ,2024. 著書の目次です。 (insilicodata.blogspot.com)

最終的にPHARMSTAGEには執必タイトルを以下のようにさせていただきました。

 「大規模生成AI時代のADME・毒性データベースの構築と近未来のAI創薬」

 現在のDB構築と近未来の大規模生成AI時代におけるDB構築の展開についてまとめたいと考えております。





2024/06/09

データサイエンスや人工知能によるインシリコ創薬関連著書 : 目次です。

 先のブログで公表した著作に関する報告は、表題のみであった。これだけでは、著書の詳細な内容が不明で、どのような内容が書かれているか不明であるので、以下に本著(分著)の目次を掲載します。是非、参考にしてください。

書籍表題:『デジタルトランスフォーメーション 事例100選』

  分著:湯田 浩太郎

    第9章医療、第8節

「化学データサイエンスおよび人工知能による 

            インシリコ創薬から自律型創薬へ」

目次:

1.イントロ

1.1時代の変化:「コンピュータ」時代から「情報」時代へ

1.2コンピュータの「自動化」時代から、「情報活用の自律化」時代へ

1.3「自律化」時代を先導するデータサイエンスや人工知能

1.4「自律化」時代の創薬

1.5「自律化創薬」の展開に向け、過去から現在のインシリコ創薬を知る

2.データサイエンス(ケモメトリクス)とAIの関係

2.1データサイエンスと最近のAIをつなぐ基本技術:機械学習

3.化学分野でのデータサイエンスとAI

3.1化合物構造(アナログ)情報のコンピュータ(デジタル)での扱い

3.2化合物の曖昧性及び多面性への対応

4.化学分野でのデータサイエンスやAI(人工知能)の実行プロセス

4.1化合物情報のコンピュータへの入力と解析実施及び結果の解読

4.2データサイエンスシステム(ADAPT)のブロックダイアグラム

4.3化学分野へのAI(人工知能)適用上での問題点

4.3.1サンプル数の問題

4.3.2要因解析が困難

5.創薬への適用(創薬研究の基本スタイル、創薬戦略、創薬戦術)

5.1現代から近未来の創薬スタイル:「自動型創薬」から「自律型創薬」

5.1.1研究者の日常的研究業務スタイル

5.1.2現在の創薬スタイルとは:実験の自動化を行う「自動型創薬」

5.1.3今後の創薬スタイル:研究者の創造的仕事を助ける「自律型創薬」

5.1.4「自律型創薬」とは:解析、判断、決定、方向性を伴う創薬

6.過去から現在における創薬アプローチの概観(戦略レベルと戦術レベル)

6.1戦略レベルでのアプローチ

6.1.1インテグレーテッド概念

6.1.2早期ADME/T

6.2戦術レベルのアプローチ

6.2.1総合的アプローチ

(A)並列創薬

6.2.2リード候補化合物探索へのアプローチ

(A)リード候補化合物検索

(B)リード候補化合物再構築

6.2.3リード化合物の設計

(A)QSAR (Quantitative Structure Activity Relationships)関連

(B)3D-QSAR

6.2.4スクリーニング

(A)リアル化合物のHTSHigh Throughput Screening

(B)仮想化合物のHTS

(C)マルチ活性スクリーニング

(D)活性/ADME/毒性/物性の同時スクリーニング

6.2.5薬理活性のリストラクチャリング

(A)活性リストラクチャリング

(B)マルチ活性リストラクチャリング

     6.3AI(人工知能)を用いた創薬


7.まとめ





2024/06/05

データサイエンスや人工知能によるインシリコ創薬関連著書

  湯田は、昨年(2023年11月)に発刊された以下の著書にて、コンピュータ支援によるインシリコ創薬についての解説を分著しておりますので、ご参考ください。

株式会社 エヌ・ティーエス

『デジタルトランスフォーメーション 事例100選』

 分著:湯田 浩太郎

 第9章医療、第8節

「化学データサイエンスおよび人工知能による 

            インシリコ創薬から自律型創薬へ」

 

 本著では、現在までに展開されているコンピュータ支援による創薬に関する全般的な内容について紹介を行っています。過去から現在までに展開されてきたインシリコ創薬の全体像を知るには適切な内容となっております。なお、本著ではインシリコ創薬の基本となる様々な基本技術に関する詳細な解説は行っておりませんので、気軽に読破していただきたい。

 全体の流れが見えてきたら個々のインシリコ創薬に関する基本技術に関して、より深く解説されている著書や、Journal等から学んでほしいと考えます。インシリコ創薬と一言で言っても、その適用範囲や適用技術や理論は極めて多種多様です。更に、ケースバイケースによっては創薬関連技術のみならず、コンピュータ関連技術の理解、加えて化学のアナログ情報とコンピュータのデジタル情報の融合技術等、インシリコ創薬を支え、構成する技術は多種多彩で極めて複雑です。このような巨大な目標に突き進んでゆく場合は、とにかく全体像をイメージするか理解し、現在のインシリコ創薬の全体概念をつかんでゆくべきと考えます。その上で、より基本的な技術や理論に進んでほしいと考えます。

 今後は「情報時代」となり、新たなAI関連技術に基づいたインシリコ創薬(自律型(知的、オートノマス)創薬)が展開されてきます。時代に遅れないようにするためにも、現時点んでのインシリコ創薬の理解は極めて重要です。